沖縄県知事選挙
いやぁ、決まりましたね。
新しい知事が。
連日新聞紙面を拝見させていただきましたが、
県内は本土では珍しく
1県に地元紙が6紙もありますね。
ちなみに本土は1県1紙が通常らしいです。
その中で
県を代表する琉球新報と沖縄タイムス。
この2紙の記事、特に社説を読み比べてみると
同じ沖縄の新聞でも性格が出ているんでなぁと
感じます。
今回の知事選を論じる社説について
ここ最近の沖縄の選挙については両紙とも昨夏の衆院選に大きな変化があったことを論じている。
■県内の政治トレンドは、民主党に政権交代した昨夏の衆院選を境に一変した。
県内移設を容認した自民党議員が沖縄の全4区で誰もいなくなった。初めてである。1月の名護市長選、9月には名護市議選で市長支持派が圧勝した。
象徴的なのは7月の参院選沖縄選挙区。当選した自民党候補は日米合意を批判し、県外移設を訴えた。党本部の方針と異なる対応をとらざるを得なかったのである。
これまで県内移設を容認してきた保守陣営も、沖縄ではもう県内移設を掲げて戦うことはできなくなったということである。(沖縄タイムス)
■そもそも普天間問題は、昨年8月の総選挙で「最低でも県外移設」を公約した民主党が政権を掌握し、県内では県内移設を進めてきた自公議員が衆院で全滅する「戦後沖縄政治のパラダイムシフト」まで起きた。(琉球新報)
●政府については
琉球新報が期待しない論調であるのに対し
沖縄タイムスは釘を刺す論調。
政権の無責任ぶり露呈
前・現両政権党が「沖縄」から逃げる。そんな日本の政治、政権政党の無責任ぶりも露呈した。
沖縄問題から逃げる与野党両最大政党に日米安保の要を担う米軍基地問題の解決やその先の日米関係の再構築など望むべくもない。(琉球新報)
政府が説得する相手は仲井真氏ではない。米国に正面から向き合うことこそが求められている。名護市、県いずれからも同意が取れていない辺野古移設を進めようとするならば、民主主義を破壊するものである。
(沖縄タイムス)
●知事への期待については
傍観するようだけど厳しい視線と釘を刺すような期待。
大規模基地の返還に備えた「駐留軍用地跡地利用推進法」の制定、ひも付きでない「沖縄振興一括交付金」と合わせた3点セットを実現することができるか手腕が問われる。(沖縄タイムス)
再選された仲井真氏の二つの大きな課題は、普天間問題と国内最悪の高失業・低所得問題の解決だ。いずれも、4年前の知事選で公約にしながら積み残してきた懸案である。
今後は解決に向け、政府との交渉に挑まねばならない。仲井真氏にはぶれ続ける民主政権を見習うことなく、県民世論を追い風に、掲げた県外移設と経済自立の公約を、確実に実現してもらいたい。(琉球新報)
●社説のほか金口木説と大弦小弦を読むのも楽しみだ。
それにしても
基地が無くては「芋裸足」の生活に戻るという県経済界の方もいれば
基地が逆に経済発展の足かせになっていると
県内政治学者と経済学者が本を出版したりしている沖縄の社会。
うーん、どっちがいいんだろう。
政治家を志す方々もたいへんだよなぁ。
ハードワークだし。
今回県民の代表として選任された仲井真知事には
からだも大事にしながら
県代表としてがんばっていただきたいですね。
それにしても
写真をどうやって縦にするのかがわかりません。
てぃだのあーきーに聞かなくては。
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